山水図鐔 細野惣左衛門政守 山水と言って良いのだろうか、京などの都市、あるいは郊外の様子を俯瞰の視点で広くとらえた図を得意としたのが細野惣左衛門政守。一般的に山水図の多くは中国の深山風景を模しているか、それに近い様子を構築することによって古典美を求めているが、政守の作品は明らかに我が国の景色を捉えている。と言っても風景の構成は山水で間違いはない。建物、松樹の茂る様子、遠い山並みも穏やかだ。また、政守は毛彫平象嵌を巧みとしている。この鐔における高彫は遠い山並みだけで、他は毛彫。月のみ金の平象嵌で、これも日本的な情緒を求めている。
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